シンガポール国営投資会社のテマセク・ホールディングスは、東南アジアのインターネット経済が2025年に3000億米ドル規模まで拡大する見通しを明らかにした。昨年時点で予測していた2400億米ドルを上回るペースで成長が持続していることから、大幅に上方修正した。

　同社は米グーグルと行った共同調査の結果を公表した。ネット経済の規模は19年の1000億米ドルから3倍に膨れ上がるという。

　25年のネット経済の内訳は、◆電子商取引（EC）が19年比4倍の1530億米ドル◆オンライン旅行サービスが2倍強の780億米ドル◆配車サービスが3倍の400億米ドル◆オンラインメディアが2倍強の320億米ドル――となっている。

　15年から10年間の年平均成長率は25％と予測。国別ではインドネシアが32％と最も高く、市場規模は25年に1330億米ドルに達すると見込む。規模が2位のタイは年平均24％成長で500億米ドルとなり、インドネシアに大きく差をつけられることになる。以下、◆ベトナムが29％成長の430億米ドル◆シンガポールが15％成長の270億米ドル◆マレーシアが18％成長の260億米ドル◆フィリピンが27％成長の250億米ドル――と予測している。


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