フィリピン中央銀行（BSP）が発表した2019年11月の国際収支は、5億4100万米ドルの黒字だった。黒字は5カ月連続。黒字幅は前月の1億6300万米ドルから拡大した。中銀の外国為替取引差益や海外投資収益、政府の外貨預金などが黒字に寄与。一方、政府の海外債務満期支払いで一部相殺された。

　1〜11月の累計では62億7100万米ドルの黒字となり、前年同期の47億4700万米ドルの赤字から黒字転換。フィリピン人海外出稼ぎ労働者（OFW）からの送金や、外国直接投資（FDI）の純流入などが貢献している。

　11月末の外貨準備高は862億3000万米ドルと、輸入の7.5カ月分に相当する水準。また、元本ベース短期負債の5.4倍、残存ベース短期負債の4.2倍に相当する。


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