ニュース 2019/09/20 23:59
タイ:8月の輸出4%減、自動車・電子が1割落ち込む
経済・統計 貿易 タイ
商務省が20日発表した2019年8月の輸出額は、前年同月比4.0%減の219億1490万米ドルだった。減少は2カ月ぶり。主要輸出品の自動車と電子製品がともに1割減とふるわなかった。輸入額は14.6%減の198億6240万米ドルと、2カ月ぶりのマイナス。貿易収支は20億5260万米ドルの黒字だった。
輸出額は前月に特殊要因でプラスだったが、米中貿易摩擦やバーツ高の影響で18年秋から減少傾向にある。国家経済社会開発委員会(NESDC)は8月、19年通期の輸出額の伸び率予測をマイナス1.2%に下方修正した。ただ、1〜8月は前年同期比2.2%減の1660億6060万米ドルと、予測を超えるペースで落ち込んでいる。
8月の輸出では、8割を占める主要工業製品が1.9%減、2割弱の農産物・加工品が4.4%減。工業製品のうち自動車・部品は13.3%減少し、うち乗用車、1トンピックアップトラック、エンジン・部品がいずれも2けた減だった。完成車の輸出は豪州や東南アジア向けが低迷した。電子製品は9.5%減少。集積回路(IC)などが2けた減だった。一方、投資目的で売買される金地金は4.8倍に膨らんでいる。農産物・加工品ではコメの輸出量が半減したほか、キャッサバ製品の輸出量も3割ほど落ち込んだ。一方、中国などのアフリカ豚コレラまん延で需要が高まる鶏肉・加工品は、5.6%増えた。
国別の輸出額は、最大の輸出先国である中国向けが2.7%減少。化学品やゴム製品、キャッサバなどが低迷した。一方、2番目に大きい米国向けは、ゴム製品や電子関連の伸びで5.8%増加。3番目の日本は1.2%減少しており、鉄鋼・鉄鋼製品、鶏肉・加工品などが増える一方、プラスチック粒や自動車・部品が減少した。
8月の輸入の落ち込みは、宝石・宝飾品・貴金属の67.2%減が主因。また、化学品が11.0%減、鉄鋼・鉄鋼製品が16.8%減となり、これらを含む原材料・半製品は27.7%減だった。ほかは資本財が7.9%減、消費財が0.9%減。資本財では電気機械・部品とコンピューター・部品がいずれも2割弱の減少だった。
1〜8月の輸入額は3.6%減の1599億8440万米ドル、貿易収支は61億610万米ドルの黒字だった。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
輸出額は前月に特殊要因でプラスだったが、米中貿易摩擦やバーツ高の影響で18年秋から減少傾向にある。国家経済社会開発委員会(NESDC)は8月、19年通期の輸出額の伸び率予測をマイナス1.2%に下方修正した。ただ、1〜8月は前年同期比2.2%減の1660億6060万米ドルと、予測を超えるペースで落ち込んでいる。
8月の輸出では、8割を占める主要工業製品が1.9%減、2割弱の農産物・加工品が4.4%減。工業製品のうち自動車・部品は13.3%減少し、うち乗用車、1トンピックアップトラック、エンジン・部品がいずれも2けた減だった。完成車の輸出は豪州や東南アジア向けが低迷した。電子製品は9.5%減少。集積回路(IC)などが2けた減だった。一方、投資目的で売買される金地金は4.8倍に膨らんでいる。農産物・加工品ではコメの輸出量が半減したほか、キャッサバ製品の輸出量も3割ほど落ち込んだ。一方、中国などのアフリカ豚コレラまん延で需要が高まる鶏肉・加工品は、5.6%増えた。
国別の輸出額は、最大の輸出先国である中国向けが2.7%減少。化学品やゴム製品、キャッサバなどが低迷した。一方、2番目に大きい米国向けは、ゴム製品や電子関連の伸びで5.8%増加。3番目の日本は1.2%減少しており、鉄鋼・鉄鋼製品、鶏肉・加工品などが増える一方、プラスチック粒や自動車・部品が減少した。
8月の輸入の落ち込みは、宝石・宝飾品・貴金属の67.2%減が主因。また、化学品が11.0%減、鉄鋼・鉄鋼製品が16.8%減となり、これらを含む原材料・半製品は27.7%減だった。ほかは資本財が7.9%減、消費財が0.9%減。資本財では電気機械・部品とコンピューター・部品がいずれも2割弱の減少だった。
1〜8月の輸入額は3.6%減の1599億8440万米ドル、貿易収支は61億610万米ドルの黒字だった。
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