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  ニュース     2019/03/28 22:59

ベトナム:セメント・鉄鋼が値上がりへ、電気代の上昇で 無料記事

 今月20日に電気料金が8.36%引き上げられたことを受け、一部のセメント・鉄鋼メーカーが値上げを発表した。まだ発表していないメーカーでも値上げを検討しているようだ。サイゴンタイムズが26日付で伝えた。

 民間企業のソンラム・セメントは、セメントの販売価格を来月初めに1トン当たり4万ドン(約190円)〜5万ドン引き上げると発表。国営ベトナムセメント工業総公社(VICEM)の複数子会社もセメント価格を1トン当たり2万〜5万ドン引き上げるとしている。

 VICEMによれば、同社はグループ全体で年間2400万〜2500万トンのセメントを生産。電力コストは月3000億ドンかかり、今回の料金値上げによりさらに200億ドン負担が増えるとしている。

 鉄鋼業界でも、豪SSEスチール・プロダクションが1トン当たり10万〜20万ドンの値上げを計画。地場タイグエン・スチール・アンド・アイアンは間もなく同15万〜20万ドン値上げするとしている。

 関係者によれば、製造原価に対する電力コストの割合は鉄鋼業で8〜9%、セメント業で約6%。米中貿易摩擦で両業界が打撃を受ける中、値上げはメーカーの業績に大きくのしかかるとしている。

 商工省は今月20日、電気料金をそれまでの1キロワット時(kWh)当たり平均1720ドンから1864ドンに引き上げた。17年末以来の値上げで、コスト上昇によって発電会社の採算が合わないことが理由としている。


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