国会は、2020年の国内総生産（GDP）成長目標について、新型コロナウイルス流行前に設定した6.8％に据え置くことを決めた。新型コロナの経済的打撃は大きいものの、金融、財政、貿易、投資に積極的に関与して達成を目指すとしている。VNエクスプレスが16日付で伝えた。
　グエン・スアン・フック首相は先月20日の方針演説で、成長率目標を6.8％から4.5％に引き下げると述べたが、路線変更した。今月5日に行われた共産党政治局の会合では6.8％を維持する結論がなされていた。
　ただし目標達成は厳しい状況。グエン・チ・ズン計画投資相は、第2四半期も消費は依然低迷しており、企業も困難に直面していると現状を説明した。中部クアンナム省選出のファン・タイ・ビン議員は、現状を考慮すれば6.8％達成は厳しいとし、現実的な目標に切り替えなかった今回の決定に異議を唱えた。
　北部タイビン省選出のブ・ティエン・ロク議員は、政府は公共投資を拡大する方針を掲げるものの、それ以外の歳出拡大には慎重姿勢で、企業への実質的な救済策は納税期限の5カ月延長に限られると指摘。財務省が中小零細企業の法人税30％カットを提案したが、この状況で利益を出せる企業は少なく、大きな効果は見込めないとした。その上で、企業への納税期限延長を現在の5カ月から12カ月に延ばす必要があると唱えている。


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