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  ニュース     2020/12/06 21:53

シンガポール:10月の小売売上高9%減、前月から改善 無料記事

【亜州ビジネス編集部】シンガポール統計局が4日発表した2020年10月の小売業売上高指数(名目、17年=100)は85.7となり、前年同月比で8.6%下落した。指数の下落は21カ月連続だが、下げ幅は前月(10.7%下落)から縮小。企業活動の再開で給油所(12.4%下落)の落ち込みが緩和し、同業種の下げ幅は新型コロナウイルス流行の影響が鮮明になった3月以降で最も小さかった。
 14業種のうち5業種がプラスで、いずれも前月から伸びが加速。うちスーパーマーケット・ハイパーマーケット(22.3%上昇)と家具・住宅設備(12.5%上昇)は2桁の上昇を維持した。マイナスの9業種は全て2桁の落ち込みが続いており、下げ幅は食品・アルコール飲料(44.7%下落)が最大。観光客の減少で苦戦を強いられている百貨店(35.2%下落)や衣類・履物(26.3%下落)、時計・宝石(24.3%下落)も引き続き大きく落ち込んだ。
 10月の小売売上高(推計)は8.6%減の33億300万シンガポールドル(約2575億円)。うちネット通販が占める割合は10.5%で、前月からやや低下した。食品飲料サービス売上高(推計)は23.5%減の6億9200万シンガポールドルだった。


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