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  ニュース     2019/12/13 23:59

ベトナム:繊維・縫製品の輸出受注低調、アフリカ台頭などで 無料記事

 ベトナムの繊維・縫製品業界で輸出受注が減っている。競争が激化しているほか、人件費が安いアフリカなどに発注がシフトしているため。国内企業は例年、年末までに翌年分の輸出受注を取り付けているが、今年は多くの企業でいまだ来年の受注が埋まっていない状況だ。VNエクスプレスが伝えた。

 ベトナム繊維協会(VITAS)の関係者は、受注不振は競争力の高いアフリカの台頭に加え、中国やインド、バングラデシュなど生産大国との競争が増しているためと説明。中には前年より受注が20%減少した企業もあるとした。またこれまでと異なり、多くの企業が長期契約を結べなくなっているという。不振はベトナムだけでなく、中国企業も同様で、バングラデシュやカンボジアなどにもオーダーが流れているという。

 専門家らは先に、米中貿易摩擦やベトナムが締結した自由貿易協定(FTA)を背景に、今年はベトナムの繊維・縫製品産業が盛り上がりをみせると予想していた。ただ年央辺りから逆の結果がみえ始めた。世界経済が低迷したほか、FTAで関税減免を受けるための原産地規則への適応が不十分だったことがある。

 ベトナムは、繊維の70%を中国や台湾からの輸入に依存している状況。来年は欧州連合(EU)・ベトナム自由貿易協定(EVFTA)の発効が見込まれ、発効すれば現在は平均9.6%課されている輸入関税がゼロとなるが、そのためには製品価値の42.5%以上を国産で賄う必要がある。


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