シンガポール統計局が5日発表した2025年10月の小売業売上高指数（名目、17年＝100）は109.8となり、前年同月比で4.5％上昇した。前年同月を上回るのは8カ月連続となる。季節調整済み前月比では2.3％上昇した。

　14業種のうち10業種が前年同月比でプラスだった。宝飾品の好調が続く時計・宝飾品（25.0％上昇）が2桁の上昇で、前月から伸びが加速。また、娯楽用品（20.4％上昇）や自動車（9.7％上昇）も伸びが大きく、自動車は6カ月連続で前年同月を上回った。一方、食品・アルコール飲料（2.5％低下）は6カ月連続で落ち込んだ。

　10月の小売売上高（推計）は4.5％増の43億3600万シンガポールドル（約5183億円）。うちインターネット通販が占める割合は14.5％となり、前月（15.0％）から低下した。食品飲料サービス売上高（推計）は2.4％増の10億2800万シンガポールドル。航空機内食などのケータリング部門（12.8％増）の拡大が続くほか、前月は2桁減だったレストラン（0.6％低下）の下落幅が縮小した。


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