シンガポール経済開発庁（EDB）が24日発表した2025年9月の鉱工業生産指数（19年＝100）は158.5となり、前年同月比で16.1％上昇した。前年同月を上回るのは2カ月ぶり。医薬品の好調でバイオ医療（45.9％増）が大きく伸びたほか、前月に落ち込んでいた主力の電子製品（13.2％上昇）も2桁上昇となった。全体の指数は季節調整済みの前月比では26.3％上昇し、2カ月ぶりのプラスだった。

　6分野のうち4分野が前年同月比で上昇した。バイオ医療ではバイオ製品や医薬品有効成分の増産で医薬品（55.3％上昇）が急伸したほか、医療機器の輸出需要も好調だった。電子はサーバー関連製品の生産拡大で情報通信機器・消費者電子機器（80.6％上昇）の大幅増が続いている。ただコンピューター周辺機器・データ記憶装置（17.3％低下）は5カ月連続の前年割れだった。

　一方、精密エンジニアリング（5.9％低下）は、金型などの生産が拡大したものの、半導体前工程装置の生産減を背景に2カ月連続でマイナス。一般製造（4.7％低下）では飲料やココア製品などが落ち込んだ。


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