シンガポール統計局が5日発表した2025年9月の小売業売上高指数（名目、17年＝100）は104.0となり、前年同月比で2.8％上昇した。前年同月を上回るのは7カ月連続となる。ただ季節調整済み前月比では1.4％低下した。

　14業種のうち9業種が前年同月比でプラスだった。宝飾品の販売好調が続く時計・宝飾品（16.6％上昇）が2桁の上昇で、前月から伸びが加速。また、娯楽用品（11.0％上昇）や自動車（7.8％上昇）も伸びが大きく、自動車は5カ月連続で前年同月を上回った。一方、食品・アルコール飲料（3.0％低下）は5カ月連続で落ち込んだ。

　9月の小売売上高（推計）は2.8％増の41億3500万シンガポールドル（約4858億円）。うちインターネット通販が占める割合は14.9％となり、前月（13.1％）から上昇した。食品飲料サービス売上高（推計）は1.6％減の9億6600万シンガポールドル。航空機内食などのケータリング部門（16.8％増）の拡大が続くものの、レストラン（10.6％低下）が前年割れで推移している。


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