フィリピンの大手財閥アヤラ・コーポレーションは1日、アラブ首長国連邦（UAE）ドバイの高級生鮮スーパーマーケット「スピニーズ」をフィリピンで合弁展開すると発表した。来年第4四半期にマニラ首都圏で1号店を開設する計画。富裕層人口が拡大する現地で世界クラスの製品・サービスを提供するとしている。

　同スーパーを運営するスピニーズ1961ホールディングスとの間で投資・株主間契約を締結した。アヤラが60％、スピニーズ1961が40％を出資し、合弁会社を設立して店舗展開する。アヤラは現地市場に関する知見を提供するほか、高級不動産開発も手掛けていることから出店場所の確保などで協力する。

　スピニーズは生鮮食品に特化したスーパーで、UAEとオマーン、サウジアラビアに計87店舗を展開。クウェートへの進出も計画している。フィリピン進出は、ペルシャ湾岸6カ国で構成する湾岸協力会議（GCC）の域外では初の出店となる。

　アヤラは世界的な企業との提携による事業拡大戦略を推進しており、今回の提携もその一環となる。9月下旬にはタイの卸売チェーン「マクロ」のフィリピン出店も発表している。


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