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  ニュース     2025/09/18 20:57 NEW!!

マレーシア:製造業景況感、1年半ぶり悲観圏=FMM 無料記事

 マレーシア製造業者連盟(FMM)とマレーシア経済研究所(MIER)が発表した最新の製造業景況感調査の結果によると、向こう半年の事業先行きに関する指数は2025年下半期に89となり、25年上半期を対象とした前回調査の101を大きく下回った。楽観・悲観の分水嶺である100を1年半ぶりに割り込み、企業心理の悪化が鮮明となった。

 全国627社を対象に7月2日~8月15日に調査を実施した。指数の構成項目をみると、国内販売は83(前回94)、輸出は84(97)といずれも悪化した。生産高は91(109)、稼働率は90(106)、雇用は99(106)と100を割り込んだ。設備投資は108(116)に低下。生産コストは163(167)と依然として高止まりしている。

 売上高の見通しについては、「増加」と答えた割合が39%で、「減少」が34%、「横ばい」が27%。利益は47%が「減益」を見込み、32%が「増益」、21%が「横ばい」だった。

■上期業績は悪化

 経営実績を示す事業活動指数は25年上半期に77となり、前回(24年下半期)の98から21ポイント低下した。国内販売は69(前回88)、輸出は77(92)、生産高は83(99)、稼働率は80(96)と軒並み悪化。雇用は97(98)とほぼ同水準だったものの、100を下回っている。

 事業上の課題については、原材料などのコスト上昇を挙げた企業が66%で最多。次いで、7月からの販売・サービス税(SST)対象拡大が63%、世界的な通商政策の変化が60%となった。7月からの電力料金改定(54%)、需要低迷(52%)、競争激化(47%)なども指摘され、コスト・政策要因が重しとなっている。


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