ラオス統計局の25日発表によると、2025年9月の消費者物価指数（CPI）上昇率は前年同月比で4.5％だった。前月を0.5ポイント下回り、15カ月連続で鈍化。21年9月以来、4年ぶりの低水準となった。輸入品（3.6％）の伸び拡大が続く一方、食品の減速を受けて国産品（5.0％）が5カ月連続で鈍化した。

　品目別では12品目のうち7品目で減速したほか、郵便・通信（マイナス0.4％）が引き続きマイナスだった。一方、運輸（3.3％）は伸びが加速し、うちガソリン（1.8％）はプラス圏で推移。金など宝飾品を含む「その他製品・サービス」（18.2％）は2桁の上昇が続いている。

　食品・非アルコール飲料（1.9％）は前月から1.2ポイント低下。牛肉・水牛肉（1.3％）など肉類や、非アルコール飲料（6.1％）などの伸びが前月を下回った。一方、食品以外では、2月以降に段階的な値上げが行われている電力（95.5％）が90％超の高い伸びを維持し、水道（30.5％）も料金改定で急伸が続いている。

　CPIは通貨安と燃料高で23年2月に41.3％まで上昇し、00年3月以来、22年11カ月ぶりの高水準を記録した。ただその後は減速傾向にあり、25年1～9月は前年同期比で8.8％と、前年同期の24.8％を大きく下回っている。


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