ラオス統計局の25日発表によると、2025年10月の消費者物価指数（CPI）上昇率は前年同月比で4.0％だった。前月を0.5ポイント下回り、16カ月連続で鈍化。21年8月以来、4年2カ月ぶりの低水準となった。燃料など輸入品（3.2％）と食品など国産品（4.4％）がそろって減速した。

　12品目のうち前月の伸びを下回ったのは食品（0.4％）など3品目のみだった。食品は前年半ばに野菜などの高騰で20％超の伸びを示していた反動があり、足元では低水準で推移している。食品の他は、燃料を含む運輸（2.2％）が2カ月ぶりに減速。家庭用品（0.7％）は14カ月連続の伸び鈍化となった。

　一方、前月までマイナスが続いていた郵便・通信（0.7％）は3カ月ぶりにプラス転換した。金など宝飾品を含む「その他製品・サービス」（24.4％）は引き続き2桁の上昇。また、2月以降に段階的な値上げが行われている電力（98.8％）は90％超の高い伸びを維持し、水道（40.1％）も料金改定で急伸が続いている。

　CPIは通貨安と燃料高で23年2月に41.3％まで上昇し、00年3月以来、22年11カ月ぶりの高水準を記録した。ただその後は減速傾向にあり、25年1～9月は前年同期比8.8％と、前年同期の24.8％を大きく下回った。


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