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  ニュース     2019/09/17 20:59

インドネシア:8月の輸出額10%減、10カ月連続で落ち込む 無料記事

 インドネシア中央統計局が16日発表した2019年8月の貿易統計によると、輸出額は前年同月比10.0%減の142億8030万米ドルだった。減少は10カ月連続。非石油・ガスの輸出量が1割増える一方、輸出額が減っていることから、石炭やパーム油などコモディティーの価格下落が響いたとみられる。輸入額は15.6%減の141億9520万米ドル。貿易収支は2カ月ぶりの黒字で、黒字幅は8510万米ドルだった。
 輸出額の内訳は、全体の9割を占める非石油・ガスが7.2%減、石油・ガスが38.5%減。輸出量は非石油・ガスが10.4%増えた一方、石油・ガスは30.5%減だった。石油・ガスの輸出量では原油が72.7%減と大きく落ち込んだ。
 1〜8月の累計は、輸出額が前年同期比8.3%減の1100億7170万米ドル、輸入額が9.9%減の1118億8350万米ドル、貿易収支が18億1170万米ドルの赤字。非石油・ガスの輸出額は国別で最大の中国向けが4.0%減、これに続く米国向けが1.7%減、日本向けが18.7%減など、主要国向けが軒並み落ち込んだ。品目別の輸出額は最大の鉱物性燃料が8.6%減ったほか、パーム油を含む天然油脂やスズが2割減と、下げ幅が大きかった。一方、真珠・宝石・貴金属は2割増だった。
 国別の非石油・ガス輸入額は、全体の3割を占めて最大の中国からが1.1%減、2番目の日本からが12.4%減など、主要13カ国・地域からの輸入がいずれも落ち込んだ。


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