ラオス統計局の1日発表によると、2025年6月の消費者物価指数（CPI）上昇率は前年同月比で7.2％だった。前月を1.1ポイント下回り、12カ月連続で鈍化。22年1月以来、3年5カ月ぶりの低さとなった。足元で通貨キープの上昇と原油価格の低下が続く中、輸入に頼る燃料の価格が前年割れで推移。また、一時高騰していた米価も落ち着いており、輸入品（5.4％）、国産品（8.0％）とも減速が続いている。

　品目別では12品目すべてで伸びが縮小した。食品・非アルコール飲料（5.2％）は前月から0.5ポイント低下。コメ（2.5％）の伸びが鈍化している。ただ、前月にマイナスだった生鮮野菜（13.0％）は2桁の上昇に転じた。

　食品以外では、運輸（2.8％）に含まれる燃料（マイナス9.5％）が引き続きマイナス。一方、2月以降に段階的な値上げが行われている電力（88.5％）は急伸した。

　CPIは通貨安と燃料高で23年2月に41.3％まで上昇し、00年3月以来、22年11カ月ぶりの高水準を記録した。ただその後は減速傾向にあり、25年1～6月は前年同期比で9.2％と、24年1～6月の26.5％を大きく下回った。


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