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  ニュース     2025/12/04 20:57 NEW!!

フィリピン:1~9月の金属鉱物生産額、15%増の2197億ペソ 無料記事

 鉱山地勢局(MGB)の3日発表によると、2025年1~9月の金属鉱物の総生産額は前年同期比15%増の2197億ペソ(約5800億円)だった。ニッケルや金など大半の品目で生産が減ったものの、価格が上昇したことで生産額が拡大した。

 品目別では金が生産額全体の54%を占め最大。23年まで最大だったニッケル・副産物の割合は36%にとどまり、他は銅が9%、銀・クロマイト・鉄が1%だった。金の割合が24年通期の50%から上昇する一方、ニッケルは37%から低下した。

 金は生産量が5%減の2万500キログラムと前年を割り込んだものの、価格上昇で生産額が29%増の1174億ペソに拡大。企業別の生産量は、ビコール地方のマスバテ島で操業するフィリピン・ゴールド・プロセッシング&リファイニング(PGPRC)の4561キログラムが最大だった。国内市場ではフィリピン中央銀行(BSP)が期間中に5614キログラムを購入した。

 ニッケル・副産物のうちニッケル鉱石は生産量が1%減の2907万乾燥トン(DMT)に縮小。ただ生産額は9%増の525億ペソに拡大した。産地により生産にばらつきがあったものの、主産地であるミンダナオ島北部のカラガ地方や、東ビサヤ地方の東サマール州では生産が増えた。

 銅精鉱は生産量が8%減の18万5135DMT、生産額が1%減の203億ペソだった。鉱山3カ所で生産されており、うちセブ島で操業する最大手のカルメンコッパーの生産量が全体の55%を占めた。銀は生産量が10%減の3万5096トン、生産額が4%増の21億ペソだった。


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