小売市場調査会社のリテール・グループ・マレーシア（RGM）は、2019年の小売業界の成長率予想を6月発表の4.9％から4.4％に下方修正した。第2四半期の伸び率が市場予想を大きく下回ったことが主因。また消費意欲を減退させる国内外の要因がこの先も拭えないとみて下方修正した。ザ・サン・デイリーが伝えた。

　19年第2四半期の小売売上高の伸び率は前年同期比4.5％で、5.5％としていたマレーシア小売協会（MRA）の予想を大きく下回った。RGMは、世界情勢の先行き不透明感が強まる中、マレーシアの消費者が財布のひもを固くしていると指摘。国内では経済成長が鈍化し、景気を刺激する政策も限られる中、消費者心理が減退していると分析している。

　19年上半期の小売売上高の伸び率は4.2％。MRAは、第3四半期の伸び率が3.2％に低下するとみている。ただクリスマスや年末セールがある第4四半期は5.8％に加速すると予想。年末セールに入る前のタイミングで中銀が利下げに踏み切った場合、さらに伸びが加速するとみている。


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