シンガポール企業庁が17日発表した2025年8月の輸出額（石油と再輸出を除くNODX）は、前年同月比11.3％減の133億1567万米ドルだった。前年同月を下回るのは2カ月連続。主力の電子製品（6.5％減）が中国向けの落ち込みなどで11カ月ぶりに前年同月を下回った。

　電子では、同製品の5割超を占める集積回路（IC、7.4％減）が14カ月ぶりの前年割れを記録。また、プリント基板アセンブリー（PCBA、36.9％減）の大幅なマイナスが続いており、消費者電子製品（16.7％減）なども落ち込んだ。

　非電子製品（13.0％減）は2カ月連続の前年割れで、特殊機械（29.1％減）や石油化学（23.2％減）の下落幅が大きかった。

　輸出先国・地域別では最大の中国（21.5％減）と2番目に大きい米国（28.8％減）が共に前月に続く2桁のマイナスだった。中国向けは特殊機械や非貨幣用金、ICが低調。米国向けは食品の調製品や特殊機械などが大きく落ち込んだ。日本（2.3％減）は4カ月連続のマイナスで、電子製品（51.5％増）が引き続き好調だったものの、非電子製品（15.3％減）の2桁減が続いている。


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