ラオス統計局の28日発表によると、2025年7月の消費者物価指数（CPI）上昇率は前年同月比で5.3％だった。前月を1.9ポイント下回り、13カ月連続で鈍化。21年12月以来、3年7カ月ぶりの低水準となった。輸入に頼る燃料の価格が前年割れで推移しているほか、前年同期に高騰していた生鮮野菜の伸びが鈍化。米価も落ち着いており、輸入品（2.7％）、国産品（6.7％）とも伸び縮小が続いている。

　12品目のうち10品目で減速し、残り2品目は前月のプラスからマイナスに転じた。食品・非アルコール飲料（4.1％）は前月から1.1ポイント低下。生鮮野菜（2.9％）やコメ（1.3％）、牛肉・水牛肉（2.8％）などで前月を下回る伸びだった。一方、豚肉（21.6％）は高水準が続いている。

　食品以外では、運輸（マイナス0.1％）に含まれる燃料（マイナス7.7％）が引き続きマイナス。一方、2月以降に段階的な値上げが行われている電力（90.8％）は急伸した。

　CPIは通貨安と燃料高で23年2月に41.3％まで上昇し、00年3月以来、22年11カ月ぶりの高水準を記録した。ただその後は減速傾向にあり、25年1～6月は前年同期比で10.9％と、前年同期の25.3％を大きく下回った。


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