産業装置部品などを製造するフレンケン・グループは、東部カキブキに新たな工場を建設する。投資額は6300万シンガポールドル（約70億円）。既存拠点を統合して生産性を高めるほか、将来の事業拡大に備える。

　政府系のジュロン・タウン公社（JTC）から33年リースで1万2318平方メートルの土地を取得。地上5階建て、延べ床面積2万8600平方メートルの工場を設ける。今年第3四半期に建設を開始し、2027年第1四半期の完成を予定する。

　フレンケンは現在、東部チャンギ・ノースと北部セレター・エアロスペース・リンクに分散して工場を持ち、新工場完成後は順次移転・集約する方針。大型クリーンルームを整備し、主要顧客向けのウエハー製造装置のモジュール生産などを強化する。

　同社は1978年にシンガポールで創業し、現在はマレーシアのペナン州に本社を置く。機械工学や精密プラスチックに強みを持ち、医療、半導体、産業機械、自動車、オフィスオートメーション向けの部品を製造している。主要顧客に半導体装置メーカーの蘭ASMLや米アプライド・マテリアルズ、米医療機器メーカーのGEヘルスケアなどを持つ。


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