産業自動化サービスなどを手掛けるシンガポールのISDNホールディングス（億仕登）は、水力発電所の設計から保守・運用まで一貫して手掛けるインドネシアのフンダ・コンストラクシ・エンジニアリングを買収したと発表した。小水力発電事業を強化し、事業のライフサイクル全体をカバーできる体制を構築する。

　株式51％を25億5000万ルピア（約2300万円）で取得した。フンダは水力発電分野で上流の設計・調達・建設（EPC）から下流の運営・保守（O&M）までを一貫して手掛ける。設立は昨年2月だが、創業チームは20年以上の経験を持ち、アジアで70件超、総出力4500メガワット（MW）の水力発電所案件に関わってきた。

　ISDNはアジアを拠点とする工業自動化ソリューションの大手で、販売拠点を78カ所に展開。30年以上にわたり自動化需要に応え、顧客は1万社を超える。近年は半導体や産業用ロボット、IoT（モノのインターネット）、医療機器、航空宇宙、クリーンエネルギーなど先端分野に顧客を広げ、その一環として小水力発電分野にも注力する。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。