アフリカ豚コレラの影響で、国内の豚肉供給が不足している。価格が高騰し、今年のインフレ率を4％以下に抑える政府目標の達成に重しがかかりそうだ。ベトナムネットが10日付で伝えた。
　農業・農村開発省によれば、国内食肉消費に豚肉が占める割合は高く、昨年は70％だった。ただ今年はアフリカ豚コレラが蔓延（まんえん）している影響で供給が不足。これまでに飼育数の20％に当たる500万頭の豚が殺処分された。今年上半期は輸入を前年同期から5〜7倍に増やしたものの、輸入肉はおおむね冷凍で、これをタイムリーに解凍・小分けして市場に出すには設備が足りていないとの情報もある。
　フランス系市場調査会社のイプソスによれば、需要が高まる来年1月のテト（旧正月）までに豚肉50万トン、価格にして13億米ドル分が不足するという。ある関係者は、消費者は今年10月ごろから豚肉不足を実感するようになるだろうと述べている。


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