シンガポール企業庁が17日発表した2025年9月の輸出額（石油と再輸出を除くNODX）は、前年同月比6.9％増の148億5851万米ドルだった。前年同月を上回るのは3カ月ぶり。主要各国・地域への電子製品輸出が軒並み2桁増となり、全体を押し上げた。

　電子（30.4％増）は2カ月ぶりに前年同月を上回った。米国（70.4％増）やインドネシア（62.3％増）、香港（37.0％増）などへの輸出が大きく拡大。品目別では電子の5割超を占める集積回路（IC、34.9％増）や、パソコン（PC、58.3％増）などが好調だった。

　一方、非電子製品（0.4％増）は3カ月ぶりにプラス転換したものの、小幅な伸びにとどまった。化学品や電気機械が落ち込んでいる。

　輸出先別では最大の中国（10.1％増）が3カ月ぶりに前年同月を上回った。一方、2番目に大きい米国（9.9％減）は5カ月連続の前年割れ。電子が大きく伸びる一方、非電子（23.6％減）の大幅減が続いている。日本（8.2％増）は5カ月ぶりのプラスで、電子（14.5％増）、非電子（6.2％増）とも拡大した。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。