商務省の発表によると、2020年1〜4月の宝石・宝飾品の輸出額は前年同期比114.8％増の81億4746万米ドルだった。需要増で値上がりした金が350.0％増と急伸。金を除いた輸出額は25.3％減の17億7474万米ドルと落ち込み、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大による都市封鎖（ロックダウン）やぜいたく品を買い控える動きがマイナスに影響した。3日付プーチャッカーンなどが伝えた。

　輸出先別では、ロシアが46.9％増、東南アジア諸国連合（ASEAN）が42.5％増と高い伸びを示した。一方、香港（53.6％減）や中国（50.2％減）、中東（28.2％減）、欧州連合（EU）（12.3％減）、米国（3.4％減）、日本（3.1％減）、インド（2.3％減）などはマイナスだった。

　同省は、新型コロナによってもたらされた「ニューノーマル（新常態）」により、消費者の間でオンラインやデジタル技術の利用が増加していると指摘。今後の輸出拡大に向け、交流サイト（SNS）やチャットアプリによる販促を強化するよう事業者に推奨している。


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