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  ニュース     2024/04/14 20:59

シンガポール:1QのGDP成長率2.7%、過去6四半期で最高 無料記事

【亜州ビジネス編集部】貿易産業省は12日、2024年第1四半期の実質国内総生産(GDP、速報値)成長率が前年同期比2.7%だったと発表した。伸び率は22年第4四半期以降で最高。公共事業の増加で建設部門が高い伸びを示したほか、IT(情報技術)・デジタルソリューションへの需要拡大でサービス業が伸びた。

 成長率は全ての産業でプラス。公共事業に支えられた建設業は4.3%と最も伸びた。製造業は0.8%で前四半期の1.4%から減速。化学と精密エンジニアリング、輸送エンジニアリングが拡大し、他分野の縮小を補った。

 サービス業は3.2%で、前四半期の2.0%から加速。中でも情報通信・金融・保険・プロフェッショナルサービスが4.2%と最も伸びた。宿泊・外食・不動産・管理支援サービスは2.9%、卸小売り・運輸・倉庫は2.7%で、いずれも前四半期を上回った。

 第1四半期の成長率は季節調整済み前四半期比で0.1%と、4四半期連続のプラスだった。製造業はマイナス2.9%、建設業はマイナス1.7%でともにマイナス転落。一方、サービス業は1.2%で、前四半期の0.3%から加速した。情報通信・金融・保険・プロフェッショナルサービスがマイナス4.2%と縮小に転じたものの、他の部門はプラス転換した。

 貿産省は、24年のGDP成長率予測を前年比1.0~3.0%としている。23年の成長率(確定値)は1.1%。プラス成長は3年連続だが、新型コロナウイルス禍の反動は薄れ、2年連続で減速した。世界的な物価高に伴う景気後退などで輸出が低調となり、製造業がマイナス成長だった。


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