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  ニュース     2023/11/26 20:59

シンガポール:10月の物価上昇率4.7%、5カ月ぶり高さ 無料記事

【亜州ビジネス編集部】シンガポール統計局が23日発表した2023年10月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比で4.7%だった。前月を0.6ポイント上り、2カ月連続で加速。5カ月ぶりの高水準となった。自動車や電力などの値上がりが指数を押し上げた。自動車など民間道路輸送(11.7%)と住居(4.2%)を除くコア指数の上昇率は、前月を0.3ポイント上回る3.3%と、9カ月ぶりに加速した。
 車両購入権(COE)の値上がりが続いており、自動車(15.6%)は引き続き2桁の上昇。ガソリン(4.3%)と共に前月から伸びが加速した。また、足元で前年割れが続いていた電力(2.3%)は、4カ月ぶりのプラスに転換。ほかにホテルを含む観光関連などで前月を上回る伸びだった。
 一方、食品(4.1%)は8カ月連続で鈍化。小麦粉や肉類などで伸びが縮小したほか、野菜は2カ月連続のマイナスだった。
 MASと貿易産業省は、輸入インフレが収まり、労賃の上昇ペースも緩和していると指摘。コア指数は今後も減速が続き、11~12月は上昇率が2.5~3.0%で推移すると予測した。24年に入っても、増税の影響はあるものの、鈍化傾向が続くと見込む。
 23年の上昇率予測はCPIが5%前後、コア指数が4%前後とし、前月から据え置いた。24年の予測も据え置き、それぞれ3.0~4.0%、2.5~3.5%の見通し。消費税(GST)増税の影響を除くと、2.5~3.5%、1.5~2.5%となる。


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