【亜州ビジネス編集部】電子機器受託製造サービス（EMS）世界最大手の台湾・鴻海精密工業（ホンハイ・プレシジョン・インダストリー）は17日、シンガポールに完全子会社のフォックスコンEVシンガポール・ホールディングスを設立したと発表した。投資額は150億台湾元（約670億円）。設立の目的は「長期投資」とし、事業内容は明らかにしていない。現地報道によると、業界関係者からは新会社が電気自動車（EV)の開発またはEV事業の資金調達の機能を持つとの見方が出ている。
　鴻海はタイとインドネシアでそれぞれ現地企業とEV生産の合弁会社を設立。また、ベトナムでは北部クアンニン省にEV充電器・部品などの工場を設立する計画で、先月末に現地当局の認可を得ている。
　タイの工場は東部チョンブリ県で昨秋に着工した。来年に稼働を開始し、当初は最大で年5万台のEVを生産する。インドネシアでは昨年9月設立の合弁会社が商用EVと電池の生産に向けた準備を進めている。


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