コングロマリット（複合企業）大手のビングループは29日、アラブ首長国連邦（UAE）やエジプトに本社を置く中東企業4社と戦略的提携を締結したと発表した。海運や都市開発、電気自動車（EV）などの分野で協力する。

　27日にUAEドバイで開かれた「ベトナムUAEビジネスフォーラム」で調印式を実施し、同国を公式訪問中のファム・ミン・チン首相も出席した。ビングループは、海運のADポーツ・グループ（本社：UAE）、海洋・沿岸インフラ開発のNMDCグループ（本社：UAE）、情報通信技術（ICT）システム開発のベンヤ・テクノロジーズ（本社：エジプト）と提携を締結。また、傘下EVメーカーのビンファストが、自動車運転教習のエミレーツ・ドライビング・カンパニー（EDC、本社：UAE）と提携を結んだ。

　ADポーツとは造船所建設や港湾運営、NMDCとは沿岸部での都市開発などでの協業を検討する。ベンヤとはベトナムでの大規模データセンター（DC）の共同開発に向けて、実現可能性調査を行う。受電容量は300メガワット（MW）で、総投資額は35億米ドルを見込む。

　EDCは、同社の主導でコンソーシアム（企業連合）を組成し、ビンファストに出資するほか、包括的なEVエコシステム（生態系）の構築を支援する。


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