【亜州ビジネス編集部】シンガポール統計局が5日発表した2024年2月の小売業売上高指数（名目、17年＝100）は98.7となり、前年同月比で8.4％上昇した。前年同月を上回るのは2カ月連続で、上昇幅は前月（1.6％）から加速。同局は、旧正月の時期のズレが影響したと説明した。季節調整済み前月比では3.0％上昇した。
　14業種のうち11業種がプラス。上昇幅は、旧正月で需要が伸びた食品・アルコール飲料（31.4％上昇）が最も大きく、前月から23ポイント余り加速した。スーパーマーケット・ハイパーマーケット（19.2％上昇）や衣類・履物（13.2％上昇）、百貨店（6.8％上昇）などは前月のマイナスからプラスに転じた。一方、コンピューター・通信機器（4.4％低下）は2カ月連続、眼鏡類・書籍（9.3％低下）は4カ月連続のマイナス。家具・住宅設備は前年同月比で横ばいだった。
　2月の小売売上高（推計）は8.4％増の38億9300万シンガポールドル（約4360億円）。うちインターネット通販が占める割合は10.9％で、前月（11.0％）からわずかに低下した。食品飲料サービス売上高（推計）は14.8％増の10億1100万シンガポールドルで、航空機内食などのケータリング部門（39.5％増）とレストラン（20.5％増）の伸びが大きかった。


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