中国・広州汽車集団傘下で「伝祺」ブランドの車両を展開する広汽乗用車は20日、ベトナムでガソリン車2モデルを発売し、市場参入した。マレーシアの自動車組み立て・販売大手タンチョン・モーター・ホールディングスをベトナムの総代理店に指名しており、年内にショールームを7店開設する計画。来年には20店、2026年には30店に拡大する。VNエコノミーなどが同日付で伝えた。

　投入したモデルはスポーツ多目的車（SUV）「GS8」とミニバン「M8」で、価格はGS8が12億6900万～13億6900万ドン（約740万～800万円）、M8が16億9900万～21億9900万ドン。タンチョンの現地法人TCサービスベトナムが輸入販売や部品販売、アフターサービスを手掛ける。

　広汽乗用車は伝祺ブランドの車両を東南アジアではフィリピンやマレーシアで販売。マレーシアではタンチョンがクアラルンプールに新設した車両組立工場で今年5月に伝祺ブランド車の生産を開始した。ベトナム市場向けの左ハンドルの生産も検討している。

　タンチョンはマレーシアのほかベトナムとミャンマーでも自動車の組み立て生産・販売などを手掛ける。ベトナムでは中部ダナン市に組立工場を持ち、中国・厦門金龍連合汽車工業のバスなどを扱っている。


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