ベトナムの国産電気自動車（EV）メーカー、ビンファストは5月31日、フィリピンでの販売に向けて現地ディーラー4社と販売代理契約を締結したと発表した。まずはスポーツ多目的車（SUV）の4モデルを販売し、第3四半期に納車を開始する。東南アジアではインドネシアとタイに次いで3カ国目の進出先となる。
　マニラ首都圏に本社を置くEVソリューションズ、K1プレステージ・ベイ・モーターズ、オートフレア、バナイ島のイロイロ市に本社を置くMNVオート・グループの計4社と契約を結んだ。今月末に首都圏でショールーム1号店を開設し、将来は主要都市を中心にフィリピン国内に数十店舗を設ける計画。
　まずはSUVのAセグメント「VF5」とCセグメント「VF7」、同「VFe34」、Eセグメント「VF9」の4モデルを投入する。その後、小型EV「VF3」や電動バイク、電動自転車「ドラゴンフライ」の販売も検討するとしている。
　ビンファストは2017年設立で、22年8月にガソリン車から撤退してEVに一本化した。工場は北部ハイフォン市にあり、米国とインド、インドネシアにも建設する。店舗は今年5月時点でベトナム、インドネシア、北米、欧州で計122店舗を構えている。


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