シンガポール経済開発庁（EDB）が24日発表した2024年12月の鉱工業生産指数（19年＝100）は140.5となり、前年同月比10.6％上昇した。前年同月を上回るのは6カ月連続。ただ伸び率は前月から小幅に縮小した。主力の電子（14.3％上昇）が2桁増を維持したものの、前月から減速した。季節調整済みの前月比では0.7％低下で、2カ月連続のマイナスだった。

　6分野全てが前年同月比でプラスだった。電子では主力の半導体（11.4％上昇）の伸びが前月から鈍化。一方、情報通信機器・消費者電子機器（41.2％上昇）は大きく加速し、コンピューター周辺機器・データ記憶装置（27.1％上昇）も2桁の伸びが続いている。

　バイオ医療（9.4％上昇）は前月のマイナスからプラス転換した。医薬品有効成分の生産が増えたほか、医療機器の輸出需要も拡大した。輸送エンジニアリング（16.0％上昇）と一般製造（3.7％上昇）、化学（3.1％上昇）の3分野もプラス転換。輸送エンジニアリングでは造船や航空部品などの分野が好調だった。精密エンジニアリング（3.9％上昇）では半導体前工程装置の生産が拡大した。


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