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  ニュース     2024/09/09 20:53

アセアン:タイヤの中国・青島双星、カンボジア東部で工場開所 無料記事

 中国のタイヤメーカー、青島双星(ダブルスター)は6日、カンボジア東部クラチエ州に新設したラジアルタイヤ工場の開所式を行った。年産能力は850万本。中国に対する貿易障壁を避けるため海外市場向けのタイヤを生産する。中国企業によるカンボジアのタイヤ工場開設は3社目となる。各紙が伝えた。

 現地法人のニューバスター(カンボジア)タイヤを通じて、ベトナム国境に近いUBEスヌオル経済特区(SEZ)内に工場を設けた。敷地面積は40万平方メートル。年産能力の内訳は、乗用車などに使われる「セミスチールタイヤ」が700万本、トラック向けなどの「オールスチールラジアルタイヤ」が150万本に上る。

 投資額は1億4000万米ドルで、昨年5月の着工から16カ月で完成させた。ベトナム南部の港湾に近く物流の便が良いことなどから同地への進出を決めたとしている。

 カンボジアでは近年、中国タイヤメーカーの進出が相次いでいる。2021年秋に国内初のタイヤ工場を中国大手の賽輪集団(サイルン)が南東部スバイリエン州で稼働させた後、2カ所目を江蘇通用が南部シアヌークビル州で昨年初めに開設。両社は昨秋以降、生産能力を増強する計画も発表している。他に寿光福麦斯輪胎が今年3月に工場建設を表明し、合肥万力(ワンリー)輪胎も工場建設に向けた準備を進めている。


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