【亜州ビジネス編集部】中医薬・ヘルスケアサービスを手掛ける中国企業の固生堂ホールディングス(グーシェンタン)はこのほど、シンガポールの同業、宝中堂新加坡の全株式を取得すると発表した。同国をはじめ中華系住民の多い東南アジア市場の開拓を加速する。経済参考報が伝えた。
　傘下の固生堂香港を通じ、宝中堂新加坡の大株主と譲渡契約に調印した。買収価格は明らかにしていない。
　宝中堂新加坡は、現地企業のシンガポールヘルスサービシズが中国の上海申康医院発展センターと共同で設立。2007年にはシンガポール総合病院内に「宝中堂中医薬センター」を開設している。
　固生堂は、広東省広州市を拠点にオフラインの医療機関やオンラインの医療・ヘルスケアサイトを通じて、中医薬・ヘルスケアサービス、商品を提供する。足元で「固生堂」ブランドの医療機関を国内外17都市の計61カ所に展開。オンライン診療も含めると、計3万7000人超える医師が在籍している。


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