タイ荷主協議会（TNSC）は3日、2019年の輸出額の予測を前年比2.5〜3.0％減に引き下げたと発表した。10月も輸出額が前年割れだったことなどを受け、下方修正した。同日付クルンテープ・トゥラキットなどが伝えた。
　同協議会はこれまで、4月に3.0％増、6月に1.0％増、7月に1.0％減、10月に1.5％減と段階的に予測を引き下げ、11月は1.5％減に据え置いていた。ただ、10月の輸出額が前年同月比4.5％減、1〜10月が前年同期比2.4％減と落ち込んだことを受け、一段と下方修正した。
　来年の輸出額については、0.0〜1.0％増に予測を据え置いた。輸出を拡大させるプラス要素が特にないことが要因。一方で、長期化する米中貿易摩擦や香港のデモ活動などのリスクがあると指摘した。また、通貨バーツが日本円と同様に安全資産とみなされており、今後もバーツ高の進行が続くと予測した。


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