シンガポール企業庁が17日発表した2025年2月の輸出額（石油と再輸出を除くNODX）は、前年同月比7.6％増の139億5895万米ドルだった。前年同月を上回るのは2カ月ぶり。旧正月連休の時期のズレ（24年は2月、25年は1月）などが影響し、増加に転じた。主力の電子製品（6.9％増）は前月から伸びが減速したが、プラスを維持した。

　電子製品が前年同月を上回るのは5カ月連続となる。パソコン（PC、28.5％増）やIC（6.9％増）の伸びが全体をけん引した。一方、集積回路（IC）部品（35.6％減）とプリント基板アセンブリー（PCBA、15.8％減）は2カ月連続で2桁のマイナスとなった。非電子製品（7.8％増）は、医薬品（42.3％減）などが落ち込んだものの、非貨幣用金（106.9％増）や計測機器（23.1％増）が大きく伸びた。

　主要国・地域への輸出では、最大の米国（21.5％増）が食品の調製品や医療機器の伸びで2桁増が続く一方、2番目に大きい中国（27.4％減）は2桁減が続いている。対日輸出（4.8％増）は3カ月連続のプラスで、電子製品（3.1％増）と非電子製品（5.3％増）がそろって前年を上回った。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。