ラオス統計局の3月28日発表によると、2025年3月の消費者物価指数（CPI）上昇率は前年同月比で11.2％だった。前月を1.5ポイント下回り、9カ月連続で鈍化。22年4月以来、2年11カ月ぶりの低さとなった。農産物の生産が増えて野菜の価格が安定し始めているほか、通貨キープの上昇で輸入品の価格も落ち着いてきた。

　上昇率は国産品（11.9％）が5カ月連続の減速、輸入品（9.6％）が2カ月連続の減速だった。品目別では12品目のうち住居・電気・水道・調理ガス（28.6％）を除く11品目で伸びが縮小。うち食品・非アルコール飲料（8.6％）は前月を2.0ポイント下回り、生鮮野菜（13.0％）が引き続き高水準ながら前月（22.4％）からは鈍化した。コメ（3.8％）も前月を下回った。ほか、運輸（7.1％）に含まれる燃料（マイナス7.4％）は値下がりした。

　CPIは通貨安と燃料高で23年2月に41.3％まで上昇し、00年3月以来、22年11カ月ぶりの高水準を記録した。ただその後は減速傾向にあり、24年の年間上昇率は前年比23.1％と、前年の31.2％を大きく下回っている。


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