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  ニュース     2025/03/10 20:55

シンガポール:車両購入権の価格、小型車除き上昇 無料記事

 3月5日に締め切られた車両購入権(COE)の入札で、小型車を除く全カテゴリーでCOE価格が上昇した。特に大型車やバイク向けのCOEで上昇が目立った。各紙が伝えた。

 小型の乗用車が含まれるカテゴリーAのCOE価格は9万2730シンガポールドル(約1030万円)となり、前回(2月19日)から0.1%の低下。一方、これより大きい排気量1600cc超または出力97キロワット(kW)超の車両が含まれるカテゴリーBは11万3000シンガポールドルで、前回から3.1%上昇した。バイクを除く全車種に使用できるオープンカテゴリー(カテゴリーE)は2.6%上昇の11万2901シンガポールドルだった。

 商用車のカテゴリーCは6万7001シンガポールドルで、前回から2.8%上昇。バイク向けのカテゴリーDは4.7%上昇し、9201シンガポールドルとなった。

 陸上交通庁(LTA)は25年2~4月のCOE枠を1万7133台とし、前期(24年11月~25年1月)比で8.2%増やした。これに伴い、毎回の入札でCOE枠を増やしているものの、一部のカテゴリーでは落札数が枠数を下回っている。今回の入札ではカテゴリーのBとCが枠に達しなかった。価格が高止まりする中で一部のディーラーなどが購入を見送ったことなどが背景にあるとみられる。

 次回の入札は3月19日を予定。その次の入札まで3週間開くため、需要が集中してさらなる価格上昇につながる可能性があるとみられている。


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