【亜州ビジネス編集部】シンガポール統計局が5日発表した2023年4月の小売業売上高指数（名目、17年＝100）は99.4となり、前年同月比で3.6％上昇した。前年同月を上回るのは3カ月連続。新型コロナウイルス規制の緩和でアルコール飲料などの需要が大きく伸びた。

　14業種のうち10業種がプラス。上昇率は食品・アルコール飲料（30.5％上昇）が最も高く、化粧品・洗面用品・医療用品（16.8％上昇）がこれに続いた。ほか、スーパーマーケット・ハイパーマーケット（0.6％）が1年ぶりのプラスに転じた。一方、自動車（0.6％低下）は、3カ月ぶりの前年割れ。また、価格が下落傾向にあるガソリン（14.2％低下）は前月に続く2桁の落ち込みだった。

　4月の小売売上高（推計）は3.6％増の38億9800万シンガポールドル（約4040億円）。うちインターネット通販が占める割合は12.0％となり、前月から1.0ポイント低下した。食品飲料サービス売上高（推計）は15.1％増の9億4600万シンガポールドルで、イベント向けや航空機内食などのケータリング部門が6割増と伸びが大きかった。


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