シンガポール統計局が4日発表した2025年2月の小売業売上高指数（名目、17年＝100）は95.2となり、前年同月比で3.6％低下した。前年同月を下回るのは2カ月ぶり。消費が伸びる旧正月連休の時期のズレ（24年は2月、25年は1月）が影響し、食品・アルコール飲料（12.5％低下）などが2桁のマイナスとなった。季節調整済み前月比では3.0％上昇した。

　14業種のうち8業種が前年同月比でマイナスだった。衣類・履物（18.4％低下）や百貨店（14.6％低下）、スーパーマーケット・ハイパーマーケット（13.3％低下）が2桁減となった。一方、車両購入権（COE）発行枠の増加を背景に自動車（20.0％上昇）は伸びが加速。また、コンピューター・通信機器（4.3％上昇）は14カ月ぶりにプラス転換した。

　2月の小売売上高（推計）は3.6％減の37億8400万シンガポールドル（約5064億円）。うちインターネットが占める割合は12.3％となり、前月（11.6％）から上昇した。食品飲料サービス売上高（推計）は5.6％減の9億6100万シンガポールドルで、レストラン（10.2％低下）などが落ち込んだ。


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