【亜州ビジネス編集部】シンガポール経済開発庁（EDB）が26日発表した2023年8月の鉱工業生産指数（19年＝100）は108.6となり、前年同月比で12.1％低下した。前年同月を下回るのは11カ月連続で、前月（1.1％低下）から下落幅が拡大。主力の電子（20.0％低下）が2カ月ぶりのマイナスに転じた。季節調整済みの前月比では10.5％低下と3カ月ぶりに落ち込んだ。
　6分野のうち5分野が前年同月比マイナスで、下落幅は電子が最大。電子では半導体（9.4％低下）が3カ月ぶりの前年割れとなったほか、コンピューター周辺機器・データ記憶装置（17.4％低下）が大きく下げた。精密エンジニアリング（14.4％低下）は6カ月連続のマイナス。半導体設備や精密部品などの生産が減少した。
　一方、輸送エンジニアリング（16.2％上昇）は7カ月連続の2桁上昇となった。石油・ガス田の海上設備や航空部品などの需要増を受けて生産が拡大した。


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