ラオス統計局の2月27日発表によると、2025年2月の消費者物価指数（CPI）上昇率は前年同月比で12.7％だった。前月から2.8ポイント減速。上昇率は8カ月連続で鈍化し、22年4月以来、2年10カ月ぶりの低さとなった。コメを含む食品など幅広い品目で価格が落ち着き始めている。

　国産品（13.5％）が4カ月連続で減速し、輸入品（11.2％）も2カ月ぶりに前月の伸びを下回った。品目別では12品目すべてで前月から伸びが縮小。うち食品・非アルコール飲料（10.8％）は前月を3.6ポイント下回り、コメ（4.0％）や生鮮野菜（22.4％）が引き続き高水準ながら減速している。運輸（8.7％）に含まれる燃料（マイナス3.0％）は値下がりした。

　CPIは通貨安と燃料高で23年2月に41.3％まで上昇し、00年3月以来、22年11カ月ぶりの高水準を記録した。ただその後は減速傾向にあり、24年の年間上昇率は前年比23.1％と、前年の31.2％を大きく下回っている。


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