ベトナム太陽光発電大手のソーラーBKは、タイ石炭大手バンプーの再生可能エネルギー子会社バンプーネクストと合弁で屋根上設置型の太陽光発電事業の新会社をベトナムに設立すると発表した。商業施設や工場をターゲットとし、まず数年以内に出力390メガワット（MW）を目指す。バンプーはベトナムで別の現地企業に49％出資して同事業を手掛けており、新会社の設立によって需要の取り込みを加速する。

　今月初めに関連合意書を交わした。新会社のエスコ・ネクストを設立する。当初の資本金は10億ドン（約580万円）。バンプーネクストの現地子会社エスコサーブ・ベトナムが85％、ソーラーBKが15％を出資する。特に輸出向け工場やデータセンター（DC）の需要を見込む。

　バンプーネクストはベトナムで、屋根上設置型の太陽光発電事業を手掛けるソーラー・エスコに49％出資。また太陽光発電所と風力発電所も出資参画している。昨年末時点の持ち分出力は、ソーラー・エスコの事業が53.1MW、太陽光発電所と風力発電所の合計が152.6MWに上る。

　一方、ソーラーBKは国内で、国産電気自動車（EV）メーカーのビンファストや、デンマーク玩具大手のレゴ・グループの工場向けに太陽光発電事業を手掛けた実績がある。


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