中国の電気自動車（EV）メーカー、広汽埃安新能源汽車（AION）は、来月にベトナム市場に参入すると発表した。まずスポーツ多目的車（SUV）「AION Yプラス」とセダン「AION ES」を発売し、年末にもガルウイングドアのSUV「HYPTEC HT（中国名：昊鉑HT）」を投入する。地元各紙が伝えた。
　先週に記者会見を開いて発表した。年内に投入する3モデルの価格は来月に正式発表する。中国で高級外車を販売する中国和諧新能源汽車（ハーモニー）の現地法人が販売代理店を担い、まずは中国工場から輸入して販売する。年内に10～15カ所のショールームを開設し、来年には30～35カ所まで拡大する計画。
　現地法人AIONベトナムのレ・ミン・ティエン社長は、「当面は具体的な販売目標を設定しない」と説明。まずは販売網の構築に注力し、段階的に投資を進めると述べた。
　AIONは中国自動車大手の広州汽車集団の傘下で2017年設立。東南アジア進出を加速しており、昨年にタイとカンボジアで販売を開始した後、今年に入ってマレーシアとインドネシア、ミャンマー市場にも参入した。今年7月にはタイ東部のラヨン県で海外初の工場を開所している。


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