中国タイヤ大手の賽輪集団は、ベトナムに2億米ドルを追加投資し、累計投資額を17億米ドルに引き上げる。劉燕華会長が29日、チャン・ルー・クアン副首相とハノイ市で会談し、意向を伝えた。政府公式サイトなどが同日付で伝えた。

　追加投資の詳細な用途は伝えられていないが、クアン副首相は、最新のタイヤ製造技術導入やグリーン化に向けたサプライチェーン（供給網）形成に期待すると述べている。

　賽輪集団は2017年にベトナムへ進出。南部タイニン省のフオックドン工業団地に工場、ホーチミン市に研究開発（R&D）センターを構え、ともに同社の海外拠点としては最大規模となっている。タイヤ原料は全て、ベトナム産の天然ゴムを使用しているという。同工業団地から60キロメートルほど離れたカンボジア南東部のスバイリエン州でも工場を操業している。


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