マレーシア統計局が11日発表した2024年8月の鉱工業生産指数（IPI）は、前年同月比で4.1％上昇した。前年同月を上回るのは8カ月連続。ただ伸び率は前月（5.3％上昇）を下回った。製造業（6.5％上昇）の伸びが3カ月ぶりに減速した。

　産業別では3分野のうち製造業と電力（4.1％上昇）で前月から鈍化。また、鉱業（6.4％低下）は2カ月連続のマイナスで、減少幅が拡大した。

　製造業では輸出型産業（6.3％上昇）、内需型産業（7.1％上昇）とも減速。全7分野のうち4分野で前月を下回る伸びたった。ただ、主力の電気・電子製品（7.2％上昇）は2カ月連続で加速し、うち電子製品（8.7％上昇）は22年11月以来の高い伸びを記録。また、輸送機器（6.4％上昇）も伸びが拡大し、自動車（7.7％上昇）が高かった。

■製造業売上高は7.7％増

　統計局が同日発表した24年8月の製造業売上高は、前年同月比7.7％増の1639億4500万リンギ（約5兆6900億円）だった。前年同月を上回るのは8カ月連続。全7分野のうち石油・化学・ゴム・プラスチック（0.7％減）を除く6分野がプラスとなり、うち電気・電子製品（10.4％増）は電子製品（12.0％増）の伸び加速で3カ月ぶりの2桁増を記録した。輸送機器（8.5％増）では自動車（10.4％増）が好調だった。

　製造業の従業員数は1.0％増の237万7754人。支払われた労賃は1.5％増の81億2100万リンギ（1人当たり3417リンギ）だった。


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