シンガポール政府系コングロマリット（複合企業）のケッペルは8日、子会社が西部ジュロンで電気自動車（EV）の超急速充電所の設置・運営を受注したと発表した。東南アジアで最大規模の公共向け超急速充電所になるとしている。

　EV充電所部門の子会社であるボルト・シンガポールが、検査・認証サービスを手掛けるセットスコ・サービシズから受注した。セットスコが新設する総合試験施設の一角に設置する計画で、ボルトは充電設備を整備し、15年間運営する。

　この充電所ではバスやタクシー、一般車両など80台が同時に充電可能。出力は直流の360キロワット（kW）と120kWがあり、10分でフル充電できるという。第1期は2026年上半期に開所する。

　ボルトは国内の商業施設や工業地域に超急速充電所を展開しており、25年までに10カ所とする計画。代表者は、今回の大型案件はシンガポールのグリーン化を加速させる大きな一歩になると話した。

　セットスコは検査・認証サービスの国内大手で、石油・ガスや航空宇宙、海洋、食品、医療・医薬、石油化学、環境、建設などの産業向けにサービスを提供している。


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