クラウドベースで顧客関係管理（CRM）ソフトウエアを提供する米セールスフォースは12日、シンガポールに向こう5年で10億米ドルを投資すると発表した。AI（人工知能）を活用したサービスの研究・開発（R&D）やクラウド基盤の拡張、営業強化などを進める。

　R&Dでは、自律型デジタル労働管理プラットフォーム「エージェントフォース」をはじめとするAI関連サービスの改良や新規開発を推進する。またエージェントフォースを含む各種サービスのデータをシンガポール国内に保存するため、クラウド基盤「ハイパーフォース」の強化を図る。さらに営業を強化し、シンガポールの企業や政府機関へのエージェントフォースなど最新サービスの導入を促進する。

　セールスフォースは、シンガポールが同社にとって有望な市場であり、同国政府のAI推進政策「国家AI戦略2.0」を支援できると説明。デジタルトランスフォーメーション（DX）を促進し、企業や政府機関の生産性向上や、労働力不足の課題解決にも貢献できるとしている。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。