【亜州ビジネス編集部】シンガポール経済開発庁（EDB）が26日発表した2024年2月の鉱工業生産指数（19年＝100）は110.4となり、前年同月比で3.8％上昇した。前年同月を上回るのは2カ月連続で、前月（0.6％）から伸びが加速した。主力の電子（2.6％上昇）に加えて、バイオ医療（27.4％上昇）がプラスに転じ、全体を押し上げた。季節調整済みの前月比では14.2％上昇と、4カ月ぶりのプラスだった。

　6分野のうち電子など4分野が前年同月比でプラス。電子では半導体（2.1％上昇）が2カ月ぶりのプラスとなり、情報通信機器・消費者電子機器（30.9％上昇）も前月から10ポイント近く伸びが拡大した。化学（11.2％上昇）が前月から加速したものの、輸送エンジニアリング（19.6％上昇）は前月から減速した。

　一方、精密エンジニアリング（19.9％低下）は2カ月ぶりのマイナスに転落。金属精密部品や半導体設備などの生産が減少した。一般製造（3.4％低下）は、建材の生産が落ち込んだ。


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